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高齢対策と住まい
将来のため高齢住宅の準備として
考えておきたいことを挙げておきましょう。
高齢の方が使いやすい家、安全な家というのは
子供や健常者にとっても使いやすい家なのです。
バリアフリーとは障害のない住宅のことを言っていますが
段差がないことや、なるべく自分の力で
動けるように配慮した家になっていることが大切です。
また、高齢者が孤独にならずに
家族が自然と集まりやすい家にする
必要性が求められています。
歳をとると視力が低下するといわれます。
照明計画では明るさがとれる工夫をする必要があります。
器具としては、センサー感知のものや
タイマー式で自動的に消えるもの、
リモコン操作で簡単に操作ができるもの、
光の調節が可能なもの、
スイッチにランプが付いていて暗闇でも
位置がわかるものが良いですね。
スイッチの位置も規定の場所ではなく
手摺の高さに合わせて低い位置にすると
使いやすいでしょう。
最近はワイドスイッチというものもあり
大きいので見やすく、操作も楽です。
廊下、階段には足元を照らすフットライトや
ブラケットなどを付け、つまづき防止をはかります。
防犯面で注意したいのは
鍵のかけ忘れや、窓からの不法侵入などです。
面格子を付けるとか、ジャロジー窓にするなど
工夫すると安心です。
雨戸は電動シャッターがオススメです。
スイッチひとつで簡単に開閉操作が可能です。
万が一、停電でも手動に変えられます。
また、体温の調節機能が衰えてくるので
居室は南面の日当たりの良いところが良いですね。
お友達が気軽に遊びに来られるように
玄関とは別に庭に直接行かれる通路が
あると便利です
高齢者にやさしい住まいの基本
高齢者になっても安心して暮らしたい!
いつまでも自分の家で元気に暮らしたい・・・
その願いを叶えるためには、
まだ自分の体力が残っているうちに
高齢化へ向けてのリフォームをしておくことが
大切です。
不便なところや危険なところは改善し
「いざという時」にも安心して暮らせる住まいへ。
基本ポイントをご紹介いたします。 間取り
高齢になれば、誰もが車イス生活になるわけでは
ありませんが、なっても大丈夫なサイズを確保しておけば
普段もゆったりと快適に暮らせます。
一般に、廊下などは三尺(91cm)となっていますが
できれば1mは確保しておきたいところ
そして、部屋は区切らずなるべく広い空間を
保っておくことが大切です。
室内のドアなどは、引き戸が適しています。 トイレの確保
高齢になると夜間トイレへ行く回数も増えるので
トイレと寝室はなるべく近くに配置して
寒さ対策も施し、できれば浴室も近くにしておくと安心です。
便器は洋式スタイルで洗浄機能付きにしておくと
日々の快適さがかなり違います。
床材には、濡れても滑りにくく掃除のしやすい素材を
使うようにしましょう。壁材にも汚れがつきにくく掃除の
しやすい素材を使います。
出入り口の扉は、吊り戸式の引き戸が、あまり力を入れずに
開閉できるのでお勧めです。手摺は出入り口側の側壁と
便器の横に立ち上がりや移動も楽にできるL字型のものを
床から50cmくらいのところに取り付けるようにします。
冬場の温度差対策には、温風で部屋を暖める
部屋暖房付き温水洗浄便器などもあります。 浴室の工夫
出入り口の段差がなく、開口は広くして、引き戸にするのが
お勧めです。手摺りは、出入り口付近、浴槽までの壁、
浴槽に接した壁、給水給湯栓のある壁に、L字型や
I字型のものを取付ましょう。
床は、滑る危険の少ない、表面がザラザラしたものであれば
安心です。冬場の温度差が心配な場合は
床暖房や、浴室換気乾燥暖房機を付けると良いでしょう。
衣類乾燥も素早くでき、室温を一定に保てるので安心です。 床
床面はフラットが一番。できれば、段差をなくしたいものです。
高齢者の住まいとして、適している床の仕上げ材は
ジュータン、クッションフロアシート、コルクタイル
無垢フローリングなど、温かみのある柔らかいもの、
また、床暖房の導入も検討してみてはいかがでしょうか。
安全で体にやさしい暖房設備の代表であり
その快適さは何ものにも代えがたいものがあります。 壁
手摺を設置するには、あらかじめ下地材を入れて
補強しておく必要があります。
壁をいじるならば、ついでにスイッチの位置なども
見直しておきましよう。
手摺の種類としては、トイレ・浴室・階段などには
しっかり握れる丸パイプ状のタイプ(直径約2.8cm~3.2cm)が
適しています。
素材は、浴室は濡れても滑らないメンテナンスがラクな
ゴム系のもの、その他の場所では、木製のものが良く
握る力の弱い人には、溝のある握りやすいタイプを
選ぶとよいでしょう。 収納
収納は手が届くところに必要な量があることが基本です
どこに何が入っているか、わからなくなることもあるので
見栄えに影響のない範囲で、建具に半透明のものを
採用するのもひとつのアイデアです。
床上35cm~140cmのところに
使用頻度の高いものを収納しておくといいでしょう
おまけ
オール電化もオススメです
省エネ性の高いエコキュートは割安な夜間の電気を
使用するので経済的です。
床暖房も付け、IHクッキングヒーターに変えると良いですね。
高齢者だけの暮らしではお料理も危険なときがあります。
火が衣服に触れてしまうとか、火をかけたまま
忘れてしまったりという心配があります。
IHクッキングヒーターなら、切り忘れ防止や
空焚き自動OFFなどの安全機能が充実しています。
湯温調節機能や、タイマー機能などもあり
高齢者にはうれしい機能ですね。
こちらは、INAXのキッチンです。
イスに座って作業ができるようになっています。
TOSTEMのIHクッキングヒーターです。
こちらは、ナショナルのホームエレベーターです
車椅子はもちろん、重たい荷物や
洗濯物を運ぶときにも便利です。
最近は3階建て住宅が増えているので
これから需要が多くなるかもしれませんね。 これから、バリアフリーをお考えの方は
参考にされてみてはいかがでしょうか